MTUとMSS
MTUとMSSの最大サイズ
MTU
MTU(Maximum Transmission Unit)。
IPパケットの最大サイズ。
イーサネットの場合、最大で1500バイト。
MSS
MSS(Maximum Segment Size)。
IPヘッダとTCPヘッダを除いたデータ部分の最大サイズ。
イーサネットの場合、最大で1460バイト。
TCPヘッダのMSSオプションで通知します。
フラグメントとリアセンブル
パケットがMTUやMSSのサイズより大きくなる場合は、パケットが複数に分割されます。これをフラグメントといいます。
分割されたパケットを元通りに組み立てることをリアセンブルといいます。
フラグメントとリアセンブルが発生すると、通信速度の悪化に繋がります。
カプセル化によるMTUとMSSの調整
VPN環境などでカプセル化をする場合、ルータでヘッダが付与されるので、ルータでパケットのMTUやMSSを小さくする必要があります。
ルータでMTUを調整するケース
ルータにてGREなどのヘッダを付与すると、MTUが1500バイトを超えてしまうことがあります。ルータにてMTUを調整します。
ルータでMSSを調整するケース
MSSはTCP通信の確立時に端末間で決定します。
途中のルータでカプセル化されると、最適なMSSにはなりません。ルータにてMSSを調整します。
UDPの場合はルータにてMSSを調整します。