ネットワークスペシャリストに合格するために見て欲しいサイト

 

IPAが実施しているネットワークスペシャリスト試験(NW)は出題範囲が広く、合格率も10%台と低いこともあり、特にネットワーク業務の未経験者にとっては難関の試験です。
無策で勉強を始めても、なかなか合格にはたどり着けません。

 

ネットワークスペシャリストに合格する人はどのような勉強が求められるのでしょうか。
まずはIPAのサイトから「ネットワークスペシャリスト試験の対象者像」を引用します。

 

1.業務と役割
情報通信ネットワークの計画、設計、運用業務を安定的、効率的に遂行する業務に従事し、次の役割を果たす。
(1)情報通信基盤のWAN/LANの計画、設計、構築を行う。
(2)アプリケーションシステムと標準化されたネットワークシステムとのインタフェースになる汎用ツール(ミドルウェア)を含むコンピュータネットワークシステムの計画、設計、構築を行う。
(3)計画、分析、設計、運用、保守などのシステム開発工程において、又はエンドユーザコンピューティングの推進において、ネットワーク関連の技術支援を行う。

 

2.期待する技術水準
ネットワークは、情報システムの基盤としての役割も果たしており、その重要性はますます増加している。ネットワークスペシャリストとしての業務を遂行するため、次の幅広い知識、経験、実践能力が要求される。(1)情報通信インフラとしてのネットワークシステムの計画・構築・運用ができる。
(2)業務システムの要求定義を理解し、目的とする業務について情報処理と通信を統合した最適なコンピュータネットワークシステムを設計・構築・運用することができる。
(3)ネットワーク関連の技術支援ができる。

 

3.経験
情報・通信システム業務の経験があることを想定する。情報・通信システム業務の経験とは、ネットワークSE又はネットワーク管理者としての経験であることが望ましい。

IPA ネットワークスペシャリスト試験 制度の概要 より

 

ここからわかる、ネットワークスペシャリストに合格できる人は以下のとおりです。

 

ネットワークに関する幅広い知識を持っている

特定の分野に関わらず、幅広いネットワークの知識を確実に身につけていることが必須です。
ネットワークスペシャリストでは出題される分野や技術要素は多岐にわたります。
1冊のネットワークスペシャリストのテキストだけではカバーできないほどです。
そのテキストをやりこんだからといって、そこに書いていない分野の問題も出題されることもあります。
ある対策テキストで「〇〇は試験には出ないから覚えなくていい」と書いてありましたが、本試験で出題されたことがあります。

 

ネットワークスペシャリストを合格するには、広く、そしてある程度深くまで知識を身につける必要があります。

 

実践能力を持っている

知識だけでなく、それを実践で活かす力が必要です。
計画や構築、運用や保守まで、ネットワークにおけるあらゆる段階での最善な選択ができなくてはなりません。
この能力は、ネットワークスペシャリストの午後試験を解く力と直結します。

 

ネットワーク業務従事者としての経験がある

ネットワークスペシャリストの午後試験では、実際にありえそうな場面を想定した問題が出題されます。
ネットワーク業務従事者の経験がある人は、場面を想定しやすいので、問題を解くのに有利といえるでしょう。
ただ、経験者でなくとも、実例集やトラブル集などを多く読み解くことで、ネットワークスペシャリスト試験に十分に対応できます。

 

合格ノートのすすめ

知識を身につける上で、たくさんの参考書やネットの情報をあたることは大切です。
しかし、同じ技術について、Aの本には書いてあったけど、Bの本には書いてなかったなんてことがよくあります。
さらに、それぞれの参考書などによって、解説の質もまちまちです。
Aの本ではVRRPについては説明が丁寧だけど、スパニングツリープロトコルについては雑だなど、情報ソースによってばらつきがあります。
いちいち「あれはどの本に書いてあったかな」と本やネットを探し直すのも大変です。
自分にとって覚えやすいぴったりの一冊の本などありえないのです。

 

そこでおすすめするのが、自分オリジナルの「合格ノート」を作ることです。
多くの技術資料から、自分にとって分かりやすい解説を抜き出し、自分のノートにまとめるのです。
自分の言葉でまとめるからこそ、自分の頭に入りやすくもなります。

 

このサイトでは、私が作った「合格ノート」をネット公開しています。
数々の技術書や技術サイトをあたって、自分にとって最も分かりやすい形で過不足無くまとめています。
このサイトをご自分の「合格ノート」として活用していただくのは大歓迎です。
時間に余裕のある場合は自分で作りましょう。より知識の定着が深まるでしょう。

ネットワークスペシャリストでは最初から午後2に照準を合わせて勉強しよう

このページでは、合格に達するためのおすすめの勉強方法を紹介します。
特に、

  • 初めて試験を受ける人
  • 試験を受けてみたものの、合格まで程遠いと感じた人

に読んでほしい内容です。
最後まで読んでいただければ、「合格すること間違いなし!」とまでは言えませんが、きっと合格に近づくでしょう。

 

具体的な方法を紹介する前に、ネットワークスペシャリストの勉強をする上で、第一に意識して欲しいことをお伝えします。

 

それは、

 

最初から午後2に照準を合わせて勉強する。

 

です。

 

基礎をないがしろにして、午後2の過去問だけをやっていればいい、ということではありません。
基礎無くしては、午後2は解けません。基礎勉強をするときも、午後2を意識して勉強しましょうということです。

 

不合格になってしまうひとにありがちなのが、

  • 基礎知識を抑えただけで満足してしまう。
  • 午前2の勉強で終わってしまう。
  • 午後1が解けるようになって終わってしまう。

です。

 

午後2が解けないことには合格できないのに、その前の段階で勉強が満足してしまうのです。
最初から午後2を意識して勉強を始めましょう。午後2が解けるくらいの力があれば午前2も午後1も突破しやすいはずです。

ネットワークスペシャリスト試験の概要

ネットワークスペシャリスト試験の概要を紹介します。
それを踏まえた上で、おすすめの勉強方法を紹介していきます。

 

試験時間 出題形式 出題数、解答数
午前1

9:30~10:20
(50分)

多肢選択式
(四肢択一)

出題数:30問
解答数:30問

午前2

10:50~11:30
(40分)

多肢選択式
(四肢択一)

出題数:25問
解答数:25問

午後1

12:30~14:00
(90分)

記述式

出題数:3問
解答数:2問

午後2

14:30~16:30
(120分)

記述式

出題数:2問
解答数:1問

 

ネットワークスペシャリスト試験は、午前1、午前2、午後1、午後2に分かれています。
すべての試験において、6割以上の得点で合格となります。どれか1つでも6割未満になると不合格です。
それぞれ概要を紹介します。

 

午前1

午前1はIT全般の知識が問われます。
試験時間50分、30問、4択式。60点で通過です。
過去問から多く出題されます。
過去問をしっかりやればクリアできます。

 

午前2

午前2はネットワーク分野の知識が問われます。
試験時間40分、25問、4択式。60点で通過です。
過去問から多く出題されます。
過去問をしっかりやればクリアできます。

 

午後1

午後1はネットワーク事例を基にした実践的な問題が出題されます。
試験時間90分、記述式解答。大問3つのうち2つ選択。60点で通過です。
ネットワーク技術の基礎をしっかりと学べばクリアできます。

 

午後2

午後2はネットワーク事例を基にした実践的で高度な問題が出題されます。
試験時間120分、記述式解答。大問2つのうち1つ選択。60点で通過です。
問題も長く、問われる知識もより実践的、具体的になり、難易度が高いです。
知識だけでなく、問題を解く力が試されます。

 

 

このうち、最大の難関は午後2です。
試験の概要がわかったところで、ネットワークスペシャリストに合格するためのおすすめの勉強方法を紹介します。

おすすめの勉強方法

下記リンクにておすすめの勉強方法を紹介します。

 

試験ごとの勉強方法、および時系列の勉強方法を紹介しています。
双方重複する箇所も多いですが、できれば両方チェックしていただけると嬉しいです。

 

ネットワークスペシャリスト 各試験ごとの勉強方法や対策

 

ネットワークスペシャリスト おすすめの勉強スケジュール