ネットワークスペシャリスト 各試験ごとの勉強方法や対策

2023.1.23 更新

ネットワークスペシャリスト試験は午前1、午前2、午後1、午後2の試験に分かれています。
各試験の勉強方法をざっくりと紹介します。
合格条件は午前1、午前2、午後1、午後2、すべての試験で60点以上です。

 

午前1

午前1の通過ラインを突破するだけなら過去問だけでOKです。


高度午前1の殆どは応用情報技術者試験の過去問から出題されています。


本を買わずIPAで公開している過去問を解くだけでもいいですし、こちらのサイトで学習してもOKです。
応用情報技術者過去問道場


出題される選択肢も過去問のままです。過去5年の過去問をさらっと解いて学習しましょう。


難しい問題もありますが、最低限、問題と答えを覚えればOKです。
「この問題はアだ!」
でも構いません。


出題の7割くらいは過去問からです。過去問だけ解ければ十分通過できます。


乱暴ですみません^^;
でもネットワークスペシャリストに合格するなら、できるだけネットワークの勉強に時間を割いて欲しいと思います。
そのためにできるだけ、午前1はちゃっちゃと済ませてしまいましょう。


過去問だけでは不安な方は、市販の過去問題集1冊やればOK。
できれば応用情報ではなく高度情報に絞った本がいいです。


注意点として、あまりにも古い問題ばかり乗せている問題集はNGです。
発行日や改定日、出題されている年度など良く確認しましょう。
15年前くらいの問題を平気で載せてしまっている問題集もあります。


午前1を通過するためでしたら、こちらの本がおすすめでしたが、さすがに問題が古くなってきました。
しかしながら、この本に掲載されている効率のよい問題の解き方や解答の覚え方のコツは、今でも十分に参考になります。
ポケットスタディ 高度試験共通 午前I・II対応[第3版] (情報処理技術者試験)


上に紹介したポケットスタディは流石に問題が古くなってきました。現段階で最適といえる午前1対策本はこちらです。
情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ 2023年版

とにかく問題を説きましょう。難しい問題は上述したように問題と答えを覚えればOKです。
難しい問題を完璧に理解しようとするとドツボにはまります。目的は午前1通貨ではなく、あくまでもネスペ合格です。


午前1は一度通過すると、2年間免除してもらえます。
今後IPAの試験を楽するためにも確実に通過しておきたいです。
重要です。

 

午前1を勉強する時期
本番の10日前くらいに長くても2日間で学習を終わらせましょう。
あまり早い時期に勉強しても本番までに忘れてしまいます。

 

午前2

午前2はネットワーク分野の知識が問われます。
試験時間40分、25問、4択式。60点で通過です。


午前2もほとんど過去問から出題されます。


過去問はしっかり解けるようにしましょう。
こちらのサイトがとても便利です。平成21年以降の午前2の問題を網羅できます。全部解答できるようにしましょう。
ネットワークスペシャリスト過去問道場


正直なところ、過去問さえ覚えてしまえば、午前2の突破ラインは悠々超えることができます。


ただし、過去問を解けるだけではダメです。
なぜなら、午前2の知識は午後に直結するからです。
過去問を解きつつ、理解が甘い用語があれば調べましょう。
解答を丸覚えしがちな午前1の勉強とは質が全然違うものになります。
そうして身につけた基礎力は午後の試験に生きてきます。


午前2の場合は60点狙いではダメです。
過去問の解説も理解し、午前2は満点を目指します


最新技術動向は日頃からネットワーク専門雑誌などを読んでいないと知ることは難しいでしょう。
午前2で出題されることもあるかもしれませんが、そのときは諦めましょう。
ちなみに午後試験で新しい技術が出題される場合もあります。
その場合、その技術について知っているに越したことはありませんが、技術に関する説明が問題中に記述されていますので、解けないことはありません。

 

午前2対策は過去問だけでなく、必須知識をしっかり身につけよう

ネットワークスペシャリスト試験を受けるにあたって、最低限知っておかないと話にならないレベルの必須知識があります。
必須知識の習得には、ネットワークスペシャリストに特化した教科書的な書籍を読むことをおすすめします。
ネットワークスペシャリスト試験以外のネットワーク専門書だと試験範囲外のことが書いてあったりして、勉強効率としては良くないです。
自分が読みやすいと思ったもので良いでしょう。できるだけ厚くない本が良いです。
基礎力を身につけるためのおすすめの本はこちらの3冊です。コンパクトにまとまっていますし、内容も分かりやすいです。


1冊目 ネスペの教科書

まずはこちらの書籍。コンパクトにまとまっていますし、内容も分かりやすいです。


ネットワークスペシャリスト試験に出るところだけを厳選! 左門至峰による ネスペ教科書 改訂第2版


なぜ、その機器を使うのか、そのメッセージはどこが出して、どこが受けるのか。
メリットは?デメリットは?
この本に書いてある、ネットワーク技術や機器の目的や仕組みを完璧に理解し、覚えましょう。


本はできるだけ少ない冊数をしっかり読むことが大切。
実はネットワークスペシャリスト試験のために絶対に覚えないといけない事は意外と少ないのです。
何冊も手を出さないようにしましょう。お金ももったいないですしね。


暗記法について
暗記というと、ひたすらインプットにこだわりがちですが、アウトプットの方が記憶の定着に重要です。暗記法を下記リンク先で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
試験に役立つ記憶法


2冊目 ネスペの基礎力

基礎力をつけるのにピッタリな本を紹介します。
ネスペの基礎力 -プラス20点の午後対策 (情報処理技術者試験)


ネットワークの基本のところから、それがどうネットワークスペシャリストの問題に繋がっていくのか丁寧に解説されています。
演習しながら読み進められるので、知識が定着しやすく、試験対策にも効果的です。
2017年の書籍ですが、ところどころ古い情報があります。
それでも十分に基礎力を身につけられる一冊ですが、古さが気になる方は、次に紹介するネスペ「ワークブック」をオススメします。


3冊目 ネスペ「ワークブック」

こちらも演習しながら基礎力を身につけられる書籍です。
「ネスペの基礎力」より問題数が多く、まさにワークブックといった内容です。
販売時期も新しいので、「ネスペの基礎力」とどちらを買おうか迷う場合は、こちらのネスペ「ワークブック」をオススメします。
ネスペ「ワークブック」


基礎力を身につけるための本を3冊紹介しましたが、実際は、ネスペの教科書は必須として、ネスペの基礎力とネスペ「ワークブック」はどちらか1冊で良いと思います。
①ネスペの教科書
②ネスペの基礎力 もしくは ネスペ「ワークブック」
を完璧にやるだけで、午後1を突破できるくらいの基礎力は身につきます。


紹介した3冊はすべて左門 至峰さんの著書です。氏の著書はとてもわかりやすく、頭にすいすい入ってくる構成になっています。
(逆にあまりおすすめしないのは本は、具体名は控えますが、「読みにくい」「厚い」「でかい」本です)


ただし、一つ注意したいのは、これら紹介した3冊も含め、ネットワークスペシャリストに特化した参考書で書かれていることは「試験に出るところ」ではなく、「試験に出たところ」が中心であるということです。
これは本のコンセプト上、仕方ないことです。
もちろん、過去に出題された技術が試験で問われることは多いのですが、当然、こうしたネットワークスペシャリストに特化した参考書に書いてないことも問われることがあります。


そこで、ネットワークスペシャリスト試験に特化していない、一般的なネットワークの書籍もネスペの周辺知識の習得のために読んでおきましょう。

 

午前2を勉強する時期
ネスペの学習を始めると決めたなら、真っ先に上で紹介した本で学習を始めましょう。
ただし、午前2の過去問に取り組むのは本番直前でよいです。
午前1同様、本番の10日前くらいに長くても2日間で終わらせましょう。

 

午後1対策

午後1はネットワーク事例を基にした実践的な問題が出題されます。
試験時間90分、記述式解答。大問3つのうち2つ選択。60点で通過です。

 

午後対策は過去問演習ですが、午前2の項で紹介した必須知識が完璧であることが前提です。
必須知識がないと、過去問に手も足も出ません。午前2の対策で紹介した本で学習しましょう。

 

そして、午後対策は勉強というよりは「訓練」です。

 

実際に過去問を解きましょう。

IPAの解答には解説がついていません。解説本が必要です。


過去問の解説本として、一番におすすめするのは、左門至峰・平田賀一著のネスペ〇〇シリーズです。


ネスペR4 -本物のネットワークスペシャリストになるための最も詳しい過去問解説


ネスペR3 - 本物のネットワークスペシャリストになるための最も詳しい過去問解説


ネスペR1 - 本物のネットワークスペシャリストになるための最も詳しい過去問解説


毎年の午後試験に特化して、1冊まるまる使って丁寧な解説がされています。
解答だけでなく、解答を導くための流れや前提となる知識などが記されていて、解法のセンスを身につけるのにとても役立ちます。
シリーズ化されていて、毎年出版されています。
ネットワークスペシャリストを目指すなら、最低でも過去3回分は購入しておきましょう。


注意したいのは、こういった解説本を読んだだけで、解ける気になってしまうことです。
解説を読むだけでは訓練になりません。
実際に問題を実際に解いて、そのあとに読みましょう。
本を読むだけでは合格はできません。とにかく解くことが大切です。

こちらも午前2で紹介した著者左門 至峰さんの本です。

 

では実際に解いてみましょう。
訓練ですから、本番さながらの環境でやります。

 

  • 静かな環境でやる。
  • きちんと時間をはかる。
  • 問題用紙と解答用紙をプリントアウトして用意する。

 

解説を読むだけでは訓練になりません。
問題を実際に解いて、そのあとに読みましょう。
本を読むだけでは合格はできません。とにかく解くことが大切です。

 

ただし、こういった解説本を読むだけで解けた気になってしまってはいけません。
それは完全に不合格パターンです。
くりかえしますが、自分で問題を解く。それが大切です。

 

過去問を解き始めると分かるのですが、最初のうちは全然点が取れません。基礎があったとしても、始めのうちは午後1で40点も取れないでしょう。
それでも繰り返し解くことで感覚が身につき、だんだん点数が取れるようになります。
とにかく落ち着いて問題を読むことが正答を導くコツです。

 

また、過去問題を解きすぎて、解答を覚えてしまったという方は、市販の予想問題集を解くのもよいでしょう。
オススメはこちらです。
極選分析 ネットワークスペシャリスト 予想問題集 第3版

 

午後1は単純計算で1問45分ペースです。
過去問をいくつも解いて、問題を読むスピード、時間配分、答えの書き方に慣れましょう。
午後1は時間との戦いです。

 

午後1を勉強する時期
午後1は基礎力がないと解けませんから、上で紹介したネスペの教科書、そしてネスペの基礎力 or ネスペ「ワークブック」 の学習が終わったあとに始めましょう。

 

午後2対策

午後2はネットワーク事例を基にした実践的で高度な問題が出題されます。
試験時間120分、記述式解答。大問2つのうち1つ選択。60点で通過です。

 

午後2対策も基本は午後1と変わりません。
午後2の過去問を本番さながらの環境でたくさん解きましょう。

 

午後1に比べて問題文が長くなっているだけでなく、難易度も高くなります。

 

実は午後2も時間がありません

 

「2時間で1問解けばいいんだ、ふふーん」なんて余裕をかますと失敗します。
設問3あたりで涙目になります。

 

落ちる人が決まっていう言葉「もっと時間があれば…」

 

設問が4つか5つくらいに別れていますので、割り算して、ペース配分を考えながら解けるようになりましょう。

 

午後の問題といっても、基礎知識があれば、十分解けるように作られています。
あとは基礎を応用する力を身につけること。
そのためにはひたすら「訓練」です。

 

午後2を勉強する時期
午後1と同時期に始めましょう。ネスペ〇〇シリーズを一冊ずつ学習していく感じです。
3年度分を3回繰り返すのが理想です。

 

試験本番に備えて

とにかくよく寝ておくこと、必須です。
できれば10時間寝てほしいです。
前日に夜遅くまで知識を詰め込むより、本番にしっかり頭を働かせることのほうがはるかに大切です。

 

前日は早く寝ましょう。
早く寝るコツは、その日早く起きることです。
試験週はできれば月曜日から早寝早起きの習慣を始めましょう。
体調ばっちりの状態で本番を迎えてください。

 

試験本番はとにかく落ち着いて取り組んでください。
基本的に毎年新しい問題が出題されます。過去問のイメージが強く残ってる人は、新しい問題に面食らわないようにしてください。
まずは深呼吸
そして、落ち着いて問題を読めば必ず解けます。